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飲食店のゴキブリ対策はこれが効果的!明日から自分でできる方法を紹介

飲食店では、きちんと掃除をしているのにゴキブリが出てきてしまうこともあるでしょう。

 

掃除は有効な予防ですが、それだけではゴキブリを完全に駆除することはできません。

 

また、たとえ駆除業者に依頼しても、掃除以外の対策ができていない場合はすぐに繁殖してしまう恐れがあります。

 

これを読めば、ゴキブリはどこから侵入してくるのか、どのように対策をすれば良いかがわかります。

飲食店に発生するゴキブリって?

 

飲食店では、どのようなゴキブリが発生するのでしょうか。ここでは、飲食店に発生するゴキブリについて詳しく解説していきます。

多く発生するのはチャバネゴキブリ

飲食店に出現するゴキブリは、チャバネゴキブリと呼ばれるもので、サイズは10~15mm程度です。

 

温かく湿気がある暗い場所を好むため、主に屋外より屋内で生息しています。そのため、飲食店の環境はチャバネゴキブリにとって理想的な条件が揃っていると言えます。

 

チャバネゴキブリは、外部から持ち込まれた荷物に付着して運ばれたり、配管や排水口、エアコンダクトなどの隙間から侵入して被害を及ぼします。

 

繁殖力が高く、わずかな水分でも長期間生存することができるため、一度発生してしまうと駆除が困難になってしまいます。

 

チャバネゴキブリは羽を持っているものの、飛ぶことはできないため、飲食店では清潔な環境作りと定期的な駆除が重要です。特に、荷物のコントロールや排水溝の清掃に力を入れることが大切になります。

どこから侵入?どこに住んでる?

「いつもここから出てくる」と思える場所がある方や、「どこからともなく湧いて、気がつけば大量発生していた」という経験がある方は、一度調査用のトラップを設置してみることをおすすめします。

 

調査用のトラップは、ゴキブリホイホイでおなじみの捕獲器であり、インターネット上で購入できます。

 

購入したら、以下の特徴にあてはまる場所やその周辺に設置してください。

 

・直射日光が当たらない隙間やものかげ

・湿気がある暖かな場所

・餌や水がある場所の近く

・「ふん」などの排泄物で汚れている場所

・段ボールや布、紙、容器や雑物を積み重ねている場所

 

また、厨房機器の下や食器洗い機や冷蔵庫などの下、食器棚や食材庫の隅などはゴキブリの侵入が多発しやすいので、調査用トラップをくまなく設置することが大切です。

ゴキブリの影響

飲食店においてゴキブリは害虫として扱われ、見た目の不快感を与えるだけでなく衛生的にも良くありません。

 

ゴキブリには、大腸菌、サルモネラ菌、赤痢菌、チフス菌、ピロリ菌などの菌が付着しており、サルモネラ菌は食中毒を引き起こす危険があります。

 

もしもゴキブリが体に付着した状態でキッチン内を徘徊すれば、食材に菌が付着する可能性があります。

 

さらに、ゴキブリの死骸や糞についても問題があります。空気中に舞い上がったものを吸い込むことによって、スタッフやお客様がアレルギーを発症する可能性もあるのです。

 

もし、お客様がゴキブリを見つけてしまった場合、クレームにつながるだけでなく、保健所に通報される危険性もあります。保健所に連絡が入ると、指導や検査が実施され、経営状況が悪化したりお客様からの信頼を損ねたりと大きなデメリットになるでしょう。

 

これを避けるためには、ゴキブリ防止に取り組んで衛生的な飲食店を目指すことが必要です。

今日からでもできる対策!ゴキブリを侵入させない!

 

ゴキブリは以下のような場所から侵入してくる可能性があります。

 

・窓

・排水管

・スリーブ

・店舗出入口

 

ここからは、今日からできるゴキブリ対策を紹介します。

窓を開けっ放しにしていると、室内にある食材に誘われてゴキブリが侵入します。そのため、常に解放を厳守し、窓を閉め切って気密性を高めることが重要です。

 

網戸をしっかり閉めていても裂け目や建てつけが悪く隙間がある場合は、網戸の補修と隙間テープを利用して完全な気密性を確保しましょう。

排水管

ゴキブリは排水管を通って店舗内に侵入してくることがあります。

 

水回りの配管には、封水と呼ばれる水が溜まっている箇所があり水で蓋をすることで下水管のにおいやゴキブリなどの害虫の侵入を防げます。

 

排水管の清掃を定期的に行うことを意識しましょう。

スリーブ

スリーブとは、店舗内と外部の管をつなぐための配管用の穴のことを指します。

 

蛇口の繋がっている上水道管、トイレなどが繋がっている下水道管、シンクの雑排水管、エアコンの冷媒管などが室内壁を貫通して外部に繋がっています。

 

このような、わずかな隙間からゴキブリなどの害虫が侵入してくることがあるため、適切に対策することが必要です。

 

スリーブは、コンクリートを掘削して穴を開けそこから外部と接続します。この際に忘れがちなのが外気取り込み口の対策です。

 

煙や臭いなどを換気により外に排出するために、新鮮な空気を室内に取り入れる必要があります。そこで、外気取り込み口にも外構部分に網目の細かいネットでカバーすることが必要です。

店舗出入り口

店舗の出入り口は多くの人が出入りするため、最も害虫の侵入のリスクが高い場所です。

 

玄関マットは靴底に付着した土やほこり、さらには虫やその卵などが部屋の中に入り込むのを防ぐために使われます。

 

近年では、害虫を寄せ付けない化学薬品を施したものや、ハーブ由来の薬剤を使用した新たなタイプの忌避剤も入手できます。

 

ゴキブリは、強い臭いを発する特定のハーブエキスには嫌悪感を示すため、この薬剤が特に効果的であることが報告されています。

今すでに店内に繁殖しているゴキブリを駆除する対策方法

 

ゴキブリ対策は、外部からの侵入を防ぐことが最も重要です。特に、チャバネゴキブリは屋内で大量繁殖する特徴があるため、どれだけ店内で駆除を行っていても、外から侵入されてしまうリスクがあります。

 

一方、ゴキブリの侵入経路を完全に塞ぐことは難しい場合があります。そこで、ゴキブリが侵入しやすい場所については、しっかりと対策を行うことが必要になります。

 

それでは具体的にどのように対処すれば良いのか、詳しく解説します。

市販のベイト(毒エサ)剤を使用する

ベイト剤は、さまざまなメーカーから発売されており、使用期限は約半年程度です。製品によって異なりますが、長時間放置された場合には効果が弱まることもあります。

 

チャバネゴキブリは飲食店によく発生する害虫ですが、行動範囲は広くありません。特に寒い時期はさらに行動範囲が狭くなり、50cmほどの距離を移動することが多くなります。

 

よって、ベイト剤を配置する際には、50cm程度の間隔を空けて配置することがポイントです。

 

また、冬は同じ場所に潜伏することがあるため、例えば冷蔵庫の下などの暖かい場所にベイト剤を配置することで、まとめて除去退治することができます。

プロの業者に依頼する

ゴキブリ駆除をプロに依頼すると、効率的に侵入経路を塞いで薫製剤を設置する作業を行ってくれます。

 

厨房機器やテーブルなどにも養生を施し、駆除をしてくれるだけでなく、保証期間があるため再発した場合も調査や処置をしてくれます。

 

また、現在は薬剤の普及により、駆除の費用も安くなっていますが、業者選びには注意が必要です。

 

どの必ずしも専門性や技術力を持っているとは限らないので、業者選びは慎重に行うことをおすすめします。

まずは自分でできる対策から始める

ゴキブリ駆除を業者に依頼する場合の費用が思ったよりも高く、依頼するか躊躇してしまう人もいるのではないでしょうか?

 

そんなときは、『パックマーケット』を利用してみてください。パックマーケットは包装資材や消耗品を中心に取り扱っているサービスですが、業務用のゴキブリ駆除商品も販売しています。

 

飲食店を経営していてゴキブリの発生に悩んでいる方、あらかじめ対策しておきたい方は、ぜひパックマーケットを活用してみましょう。

まとめ

 

今回は、飲食店のゴキブリ対策について解説しました。店舗の清掃はもちろん、ゴキブリのエサとなるものを置きっぱなしにしないことが非常に重要です。

 

ゴキブリは衛生害虫とされ、中には食中毒の原因となるサルモネラ菌や大腸菌を持っているものもおり、置かれている野菜に卵を産み付けたり、菌を付着させたりしてしまう危険性があります。

 

飲食店で食中毒を発生させた場合、当局から営業停止命令が下されることは必至です。

 

当たり前のことですが、食品を扱う施設であるからといって、ゴキブリの存在を甘く見ることは避けねばなりません。

 

適切な対策を行い、食中毒や飲食店の閉鎖が起こらないようにしましょう。