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地球環境にやさしいテイクアウト容器を使うメリットとは

2020年7月1日からレジ袋が有料化したことは記憶に新しいと思います。

 

ここ数年でプラスチック製のストローの廃止や、容器をプラスチック製からそれ以外に変更するなど、私たちを取り巻く飲食業界においても「脱プラスチック」の動きが急激に盛んになっています。

 

ここでは、環境にやさしい容器やテイクアウト用のパッケージについてお話ししていこうと思います。

今問題視されているプラスチックごみ問題とは

世界で活用されるプラスチック

プラスチックは軽くて丈夫で、耐久性があり、コストも安く大量生産が可能で使いやすいため、世界中で使われています。

 

その数は世界中で毎年4億トン、日本国内では1200万トンも生産されているそうです。

 

そして世界で年間約3億トンものプラスチックごみが排出されており、プラスチックリサイクル率はわずか14~18%ほどであり、24%が焼却、それ以外は不法に投棄・焼却されているのです。

プラスチックがもたらす問題点

プラスチック容器包装は機能性も高く便利である一方、使用後にゴミとして捨てられることでエネルギー資源問題、地球温暖化問題、ゴミ処理問題が発生しています。

 

また、プラスチックは簡単に分解できないため廃プラごみ問題や海洋プラスチック問題などを引き起こしています。

日本が抱えるプラスチックごみ問題の現状

日本で捨てられているプラスチックごみは、年間で約850万トン

 

そのうちの約半分が一度利用しただけで捨てられてしまう「容器」などのプラスチックごみが占めているそうです。


プラスチックごみは再利用(リサイクル)されるものと処分されるものに分けられますが、いずれも大半は焼却処理されており、石油由来のプラスチックを燃やすと発生する二酸化炭素が環境への悪影響を及ぼすと言われています。


レジ袋の有料化は単にレジ袋の削減だけを目標とするのではなく、ワンウェイプラスチックの削減、再生可能性資源への適切な代替の促進に取り組むことの活動のひとつです。

 

2030年までにワンウェイプラスチックを累積25%削減、容器包装の6割をリユース・リサイクル、バイオマスプラスチックを約200万トン導入などの目標が発表されています。

 

その一方で、新型コロナウイルスの影響により、テイクアウト・デリバリーに対するニーズは高まり続け、その結果持ち帰り容器等のプラスチックごみの増加が問題となっているのが現状なのです。

環境にやさしい容器とは

 

ここ近年、脱プラスチックの動きが盛んとなり、食品用の容器をはじめ、その他プラスチック製品においても紙製への切り替えが検討されるようになりました。

 

代表的なものが紙製のストローの導入です。紙製の容器だけではなく、「エコ容器」と呼ばれる環境にやさしい容器が次々と登場しています。

 

環境に優しい「エコ容器」とは、いったどのような容器なのでしょうか。

 

実際はこれといった定義はなく、一般的に環境に配慮した素材を使っているものをエコ容器と呼んでいます。

具体的なエコ容器にはどんな種類があるのか

 

エコ容器とは、環境に配慮した素材を用いたものを指します。

 

エコ容器にはいろいろな種類がありますが、代表的なものをここではご紹介したいと思います。

植物由来原料から出来たもの

小麦を収穫した後にでる麦わらやサトウキビから砂糖汁を搾ったカスである、バガスなどから作られる植物由来原料からできた容器。

 

廃棄される予定の材料を原料として利用するため、非常に環境に優しい容器と言えます。100%天然素材から作られるため100%生分解できます。

 

また、耐水耐油性があり、製品によっては電子レンジを使用することも可能です。

 

一般的なプラスチックに比べるとコストが高く、強度や、長時間の耐水・耐油性がないのが弱点です。

FSC認証の紙素材

紙素材の容器の需要が高まりすぎると、森林破壊問題が深刻化してしまいます。

 

しかし木材などの材料は私たちの生活に不可欠なため、森林の木をまったく使用しないというわけにはいきません。

 

そこで、適切な管理が行われている森林の木を使い、森林破壊や劣化を招くことなく木材を消費しようという取り組みがFSC認証です。

 

FSC認証とは、FSC(Forest Stewardship Council®:森林管理協議会)の基準に則って、適切な森林管理を認証する制度です。

 

このFSC認証マークがついた紙素材の容器を使うことで、プラスチックごみの削減につながり、森林破壊も防ぐことができるのです。

 

最近では、持ち帰り用の紙袋や紙パック飲料、ストローなどに使用されており、FSCマークを目にする機会が増えています。

生分解性プラスチック

プラスチックの特徴である、中が見える点や水や油に強い点など、紙素材の容器では補えない部分も多数あります。

 

ですので、プラスチックを完全になくすことは大変難しいです。そんな中、環境に配慮した素材として、生分解プラスチックが注目を浴びています。

 

生分解性プラスチックとは、一定の条件のもと微生物によって水と二酸化炭素に分解されるプラスチックのことです。

 


食品関係だとストローやトレー、お弁当の容器、レジ袋など数多くの製品に用いることが可能です。

 

ですが、現時点ではまだまだ耐久性が低く、分解スピードが微生物や天候などによって左右されるなどの問題があり、使い捨て前提の素材であることなど、デメリットもあるため、用途によって使い分けることになります。

石から出来た資材

紙とプラスチックの代替品となる、日本発「LIMEX(ライメックス)」という新素材が開発されています。

 

LIMEXは製造過程で木材などの資源をほとんど必要とせず、世界中にある石灰石から作られています。

 

特長としては、耐久性、耐水性に優れていること。日本でも100%自給自足が可能な資材です。

 

現在は主にレジ袋、お皿などに使われており、使用後は燃えるゴミとして処分することができます。

 

デメリットとしてはコストが高い点、古紙としてリサイクルできない点と言われていますが、今後期待ができるエコの取り組みのひとつです。

環境にやさしい容器を使うメリット・デメリット

 

環境問題の解決に貢献できることが最大のメリット

環境にやさしい容器を使用することで、石油をはじめとする化石資源の枯渇、地球温暖化対策、ごみ問題など多くの環境問題の解決に貢献できるのが最大のメリットです。

 

ですが、一部の企業や個人だけが環境にやさしい容器を使用していても環境問題の解決には繋がりません。

 

一人ひとりが意識を持ち、一事業者として地球環境への貢献と共に、世界的に高まるSDGs目標達成に向けた取り組みを積極的に行うことが大切になってきます。

環境問題を意識している層へアピールできるというメリット

最近では、消費者のなかで環境保全や地域・社会へ貢献できる商品やサービスを購入・消費するという「エシカル消費」という考え方も浸透してきています。

 

たとえば、お弁当を買うなら、環境にやさしい容器を使用したお弁当や使用しているお店で買おうという流れがあるのです。


そのため、お店が環境に配慮するということは、地域社会や従業員、消費者からのイメージアップだけでなく、消費者の購買活動にも直結していると考えられます。

 

また、環境に配慮した考えを掲げている別の企業やマーケットからも評価してもらえる可能性が高まるため、ビジネスにおいて売上拡大にも繋がります。

ナチュラルでオシャレというイメージアップにつながる

また、SNSの影響により、料理に対して美味しさだけでなく見栄えも求められるようになりました。

 

たとえば、クラフト紙や木材といった天然素材を使った容器を使用すれば、ただエコというだけでなく、ナチュラルで洗練されたオシャレな印象を与えます。

 

環境への配慮と見栄えの良さを両立することでお店の雰囲気や料理も引き立ち、イメージアップできるかもしれません。

デメリットはコスト面とプラスチックに劣る性能面

一方デメリットですが、やはりコスト面と耐久性などの性能面でプラスチックに劣る部分がある点です。

 

使用するアイテムに合わせてエコ容器の素材を選んで使用すると良いでしょう。

 

自治体によっては、資材のエコ商品移行に関わる支援施策を行っている場合があります。

 

助成金・補助金などが受けられる可能性もありますので、各自治体に問い合わせてみるのもよいでしょう。

エコ容器を探すなら『パックマーケット』

 

環境にやさしい容器を導入しようと思っても、やみくもに使い始めるのはリスクがあります。

 

パックマーケット』は、業界トップクラスの品揃えを誇るテイクアウト容器も扱う専門通販サイトです。

 

ここでは『パックマーケット』の特徴をお話しします。

無料サンプルで試してから購入できる

7,000種類以上の対象商品から15種類まで無料でサンプルを試すことができます。

 

実物を試してから導入できるので、たくさん種類があるエコ容器の中から選んで、実物を確認し、使ってみることができます。

 

サンプルには、容器以外にも持ち帰り用のレジ袋なども豊富に用意されているので関連商材すべてを一度に試せるので便利です。

環境にやさしい容器も多数揃っている

エコ容器も素材はいろいろあることはすでにお話ししてきましたが、『パックマーケット』にも環境にやさしい素材を用いたアイテムがたくさん揃っています。

 

素材も多数あれば、容器のサイズなど種類も豊富なので、用途に応じた容器が見つかります。

 

主にトウモロコシやサトウキビなど、植物由来の原料を利用して作られたバイオマスプラスチック製品

・土壌や水中などの微生物により分解され、最終的に二酸化炭素と水となって 自然界へと循環していく性質の生分解性プラスチック

・主に回収された透明容器やボトルをリサイクルした原料を使用した容器

 二酸化炭素排出量の削減に貢献しているリサイクル原料を用いたもの

・FSC®認証紙を用いた容器

・バガス・ムギ・タケ・コーンスターチなどを原料とした自然由来の容器で、使用後は100%土に還すことができる地球にやさしい素材

など、特徴やサイズ、コストなどに応じて探すことが可能

小ロット注文もOK

パックマーケット』の特徴のひとつに小ロットでも注文できることがあります。無料サンプルで試して導入したものの、最初は不安かもしれません。

 

まずは小ロットでスタートすれば、過剰在庫を持たなくてよく、スペース的にも費用の面でも安心です。

注文も決済も簡単

スマートフォンやパソコン、タブレットから24時間注文が可能です。決済方法はカード決済、コンビニ振込、銀行振込から選べます。

 

環境にやさしい容器に切り替えたいタイミングでスムーズに注文できるので、とても便利です。

まとめ

 

環境にやさしいエコ容器への移行は性能面、コスト面など負担が大きいことは事実ですが、今地球上で問題となっている「脱プラスチック問題」をはじめとする環境問題を身近に感じて、まずはできるところから着手することで、イメージアップにもつながります。

 

テイクアウトの容器や持ち帰り用の袋など、小さなところから始めてみませんか?